怒り
『介護する人』
のタイトルの時書いたが、義父の介護の全部は私たち夫婦にゆだねられている。
夫の弟はほとんど来ない。
車で20分くらいのところに住み、最近車も買った。仕事が忙しいらしいが、音沙汰ない。
3月は連絡もなく、様子を見に来ることもなかった。
4月にはいり、夕方夫婦で来た。どこかに行った帰りだろう。優しい義弟だが、兄(夫)に甘えている。夫は留守だったので、私が代わりに小言を言った。
5分10分でいい、じいさんに会いに来て欲しい。家にこもっているので…
夫はひとりで抱えているので、話を聞いてあげて欲しい。ひとこと、ねぎらってほしい。
仕事が忙しいのはわかるが、それは誰でも同じ。ポイントはふたつだけだが、夫がいないので、思い切り言ってしまった。
今、夫婦は精神的に参っていた。
最近ちょっと聞かなくなったが、介護殺人の気持ちがよくわかる。病院にも行かず、デイサービスにも行かず、わがままを言っている年寄りと暮らすことは辛い。
「もう親を捨てるしかない」という本を以前に読んだ。介護殺人になる前に、もう介護できないと介護を放棄してもいいのだ。
話がそれてしまった。
義弟は数日後、ふたたび家に来た。
夫は介護を含めていろいろな話ができ楽しそうだった。
私は「怒り」をぶちまけて良かったと思った。