骨壷のある生活

四十九日を経て、納骨があるわけだが、

墓がない我が家、まだ骨壷がある。

 

新しい位牌と仏壇は用意できたのだか、骨壷の居場所がなくなった。

義父は初めから、骨壷をいやがり、置いてあった祭壇を見ると具合が悪くなると言っていた。

 

霊感が強いのか、それともつれあいに余程何か後悔の念があるのか、聞けない。

 

家で、身内だけで四十九日をやったが、喪主の義父は部屋の外に椅子を置いて腰掛けていた。気持ち悪くなるといけないので、と。

 

そういえば、義母が入院している病院にほとんど来なかった。すごく近い病院なのにだ。家族と一緒でも嫌がったのだ。

もうダメみたいよ、というときも調子が悪いと言って来なかった。

亡きがらを葬儀場に安置しているときも、来なくて、来たのは葬儀当日だけだ。なぜ?

 

ちなみに葬儀は一日葬にした。

この話は後日したい。

 

話を戻すが、居場所を失った骨壷はうちのリビングに来た。うちは同居だか、簡単な二世帯住宅なのだ。

うちのリビングも狭く、猫もいる。置き場所がない。プリンター動かそうか?テレビの隣になるよ!

何かを動かさないと置き場所がない。

 

結局、戸棚にしまった。

写真のアルバムなどを入れてある棚。

多少動かしたら、はいった。

 

戸棚閉めちゃうの?

いいんじゃない?本来なら暗いお墓に入っているわけだし?

厳かな骨壷だが、魂が位牌に移ったと聞くと、もうただの骨に見える。

 

地震の時大丈夫かな?

地震の時はもう仕方ないな!

 

うちみたいなのは、特殊ではないと思うが、しまってしまう家は少ないのかな?

 

私にとっては義母なので、いい感情も悪い感情もない。

ただ、早くお墓が欲しい。