回復食その後は

入院してひとつき、やっと拘束が取れ、壁に「昼食のみ」の札が下げられた。

 

「おもゆかなんか食べた?」と聞いても食べてないという返事。

「なんで監禁されてるの?」とじいさん。やはり認知は始まってきている。

1週間前からリハビリも始まっている。

まずは両足で立つところからだ。 ずっとベッドに寝て、食事も摂っていないので、これからが大変である。

家で生活できるレベルまで戻るには大変である。

もう私たちには介護できないかもしれない。介護しながら仕事をするのは並大抵のことではない。介護をしていたら、生活ができなくなってしまう。家族共倒れである。まだ家のローンも残っている。今だって生活ぎりぎりだ。

特養や有料老人ホームは増えてはきているが、それでも入れない人は多い。ひとり暮らしの老人が増え、家族がいても生活に追われては介護ができない。

介護従事者が増えず、介護予備軍(私たち)は自分の健康や家計に手が回らず、親の介護に追われる。何かがおかしい。

 

夫は今日も叫ぶ!

おれは早く死ぬぞ!