尊厳死
橋田壽賀子さんが、尊厳死をしたいと仰っていて、論議をされている。
認知症だったら義母。最後は本当に寝たきりになった。
難病と闘っている人、体が動かなくなっても、懸命に生きている人も多い。
安易に死を望んではいけない。
しかし、義母のような状態にある人、楽しいことなどと何もない。体は目以外は動かなくなった。あーあーと声を出すこともできなくなった。
ほとんど誰も見舞いにこない。
状態は悪くなることはあっても、良くなることはない。今の医学で生きながらえているだけだ。
最後に苦しんだときは、早く楽になってと、願わずにはいられなかった。
長生きしたからと言って、戒名に「寿」という字が入れられた。最後、あんな状態になって、何がめでたい!
それでも自分の生まれ育った町で、家族の近くで最後を過ごせたのは幸せだったのか。
認知症で最後、体も動かせなくなって、亡くなった義母は、何を思っていたのだろう。
私には わからなかった。いや、わからないふりをしていただけだ。家族はわかっていた。ただ どうしようもできなかった。
お義母さん、ごめんね。