雨の降る日

ブログを始めてから2週間余りたった。

不思議なことに書くのが止まらない。ネタ切れがないのだ。葬儀を振り返って毎日書いているが、まだ、書き足りない。

暗い話題なのに書くことが沢山ある。

介護のことを書きたいが、そこまで行き着かない。

 

今日は少し思い出して書こう。

昨日は雨だった。

雨の日思い出すのは、義母の通院の付き添いの日のことだ。義母はパーキンソン病認知症。最初は歩けたものの、次第に介助なくして歩けなくなった。介助者は介護する人に向かい両肘を下から持ち、手を介助者の腕に乗せてもらう感じ。

ヘルパーさんに教えてもらった。腕を前後に動かすと足も動いてくれる。義母は杖も歩行器も何も使うことなく、一人で歩けなくなった。

 

通院も大変だ。

予約制だったので、雨の日も関係ない。ある日雨だった。玄関前に車を横付けして、介助で乗った。雨に気がついた義母が言った。

「あら、傘、忘れちゃったわ」

「大丈夫、車に乗せてあるから」

義母は介助で動くので、バッグも財布も持っていない。そもそも、もうそこまで考えない。それが雨と傘でピントがあったのだ。

 

今、玄関に、持ち主がいなくなった傘が置いてある。もう、その傘は使われない。