リハビリ

じいさんは相変わらず。

食事は昼食だけ、とろみのあるお茶をのんでいる。

毎日リハビリをしているが、ベッドの横に立つのも一人では無理。

リハビリ室では平行棒につかまり、歩くのかと思ったら、20秒立つだけ。

そして足踏み20回。でも足はそれほど上がっていない。かろうじて腕の力で保っているという感じだ。

 

退院は到底無理。

そして自宅介護も無理になってきたような感じである。

無論、本人は家族の手助けを借りて、自宅で過ごしたいだろうが、動けないことには助けられない。

介護離職は絶対してはならないと言われているが、じいさんが家にいた時は、自営の夫は離職状態。収入かない月もある。夫には仕事に集中してもらいたい。

妻である私だって、仕事を辞めるわけにはいかない。私の収入は生活費だ。

 

じいさんはそんなことおかまいなしで、自分の世話をしてもらいたがる。

ばあさんも認知で大変だったが、施設に入る前までは昼間はじいさんがいたので、なんとかなった。

 

介護は100いたら、100のパターンが存在する。身をもって経験しているわけだ。

親の介護は、一家離散につながりなりかねないのである。