心が頓挫する
昨日、墓所の残金を払い込み、気持ちが萎えてきた。
頓挫という表現は間違いかもしれないが、他に見当たらない。
あとは納骨をすませば、一周忌まで特にすることはない。後はじいさんの世話だけだ。今まで義父と書いていたが、これからはじいさんと書くことにした。
去年までは何でもできるスーパーじいさんだったが、今では何もしない。日がなテレビを見ているだけだ。つれあいを亡くすとがっくりするおじいさんの話はよく聞いていた。義母が施設に入所してからは、ずっと一人でやってきた人、生活が変わるわけではないのだが、やはりがっくりしている。
先日ケアマネさんが来てくれたときも、じいさんは「なんでこんなに長生きしちゅったのかなー死にたい」ともらしていたそうだ。本心だろうが、そんなこと言われても困る。
なんで長生きしてるんだろうとこちらも思う。楽しみを見つけるため、私たちも努力は惜しまない。でも、毎日愚痴を聞かされてる方はたまらない。
介護を特に必要としない年寄りに、あれはできない、これもできない、やってくれと毎日言われ、私はどう対処していいのかわからない。
勿論言われたことはやるが、やる気が今はない。仕事ではないので、にこやかに対応するなどできない。
頼まれていることは無言でやる。
新しく頼まれることは、「はい」と「わかった」の返事するだけ。
「今?明日じゃだめ?」などと言うこともあったが、耳も遠いし、つぎの会話がめんどくさくて、すぐにやる。
心ここになし、と言う感じだ。